2017年2月10日(金)
第5回サイエンスカフェかごしま『秘境ブータンで見つけた新発見のカンキツ』開催報告

話し手:永野幸生さん(佐賀大学総合分析実験センター・准教授)
参加者:16名

雪が降る悪天候、車が動かせないのでと、キャンセルも相次ぎましたが、最終的に定員を上回る16名の方に参加して頂きました。悪天候の中、参加して頂いた皆様、本当にありがとうございました!

秘境ブータンでのヒマラヤンライムの発見物語、とても面白かったです!前半は、永野さんがサンプル採取のために赴いた秘境ブータンのお話でしたが、貴重な写真を交えてのお話で、普段あまり馴染のないブータンの生活や風景、食事を知ることができました。ブータンの人たちは、唐辛子のサラダを食べるそうですが、とても辛いらしいです。山奥にあるタクツァン僧院の写真、風光明媚でとてもきれいでした。一度行ってみたいですが、途中の道はかなり険しいらしく、若いうちに行っておいた方がいいとのお話でした。

カンキツの原種は、マンダリン、ブンタン、シトロン、パペダの4種類があり、面白いことに、色の三原色で全ての色が作り出せるのと同様に、この4種類を基にした交雑で、世界中の多種多様なカンキツのほぼ全てが生じたとのことです。日本でもお目にかかれる輸入物のメキシカンライムは、シトロンとパペダの交雑により生じ、一方、今回同定されたヒマラヤンライムは、マンダリンとシトロンの交雑によって生じたそうです。実で区別するのは難しいそうですが、ヒマラヤンライムの葉には、翼葉と呼ばれる羽のような葉が付いているのが特徴らしいです。そして、ヒマラヤンライムは、寒冷地でも生育が可能なため、メキシカンライムを栽培できない日本でも栽培可能とのこと。栽培地でのライムの香りはレモンとは違っていて、高貴で上品な香りで、永野さんは、日本の人にもこの香りを楽しんでもらいたいので、ゆくゆくは、日本でヒマラヤンライムを栽培したいと仰っていました。近い将来、皆さんも日本で栽培されたヒマラヤンライムを楽しめるようになるかもしれませんね!

全体を通して、永野さんは、研究を楽しんでやっていることがひしひしと伝わってきて、論語の『これを知る者は、これを好む者に如かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず』という言葉を思い出しました!研究を楽しんでやっているからこそ、こんな素晴らしい成果が得られたのでしょう。自分も同じ研究者として、楽しめる研究テーマをみつけなければならないと思いました。





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